坂本龍一を聴いて観て。

https://open.spotify.com/track/6sCQENpJPJHuSMsKqXSxky?si=kOfVbFUFR7WzeuagMHG92Q

Aqua/坂本龍一

 

東京国際映画祭で「Ryuichi Sakamoto | Opus Neo Sora」を観た。この映画は以前友人と観に行った「Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2022」に7曲出された全20曲完全版とのこと。

 

再見の部分も多かったがやはり素晴らしかった。

編集も何だかこちらの方が人間味が現れているように感じた。

 

前回は109シネマズプレミアム新宿で鑑賞し、今回はTOHO日比谷だったこともあり、音の聞こえ方も違う感じがした。109の方は目の前にピアノがあるような生演奏感に近く、TOHOの方は空間に広がるコンサートホールのような聞こえ方だったと思う。どちらが良い悪いではないが109の方が緊張感があり映画よりもライブ感が勝る点でこの映画には合っていると思った。

 

とまあ色々書いたが今日は仕事で疲れていたこともあり途中で寝てしまった。でもそれもまた映画体験であることをちゃんと書いておきたい。

これは友達の受け売りであり元は濱口竜介の言葉であるのだが「寝て醒めたとき、目の前で投影され続けている画面からは、極めて特殊な「充実」の感覚を受け取ること」がある。

これは本当に充実した感覚であり通常の睡眠からは得難い何かがある。

情報の連鎖によるハリウッド映画的な物語構造から脱却した映像もまた映画であり、劇場でしか味わうことのできない豊かさだと感じる。

そりゃあ起きて最後まで観ているのが1番良いのだけれど、坂本龍一のピアノを聴きながら暗い映画館でウトウトする時間がとても気持ちよかった。