黒田清輝(1866〜1924)「針仕事」(1890)
やはり黒田清輝の透明感はすごい。日本人の西洋画家と並んで展示されていたのだが、黒田の圧倒的な画力を感じた。
ピート・モンドリアン(1872〜1944)「砂丘」(1909)
点描のような作風が魅力的だった。「オランダ南西部の村ドムブルフに滞在中に砂丘を描いたシリーズのうちの1つ」と解説があったが、この砂丘はオランダの砂丘なのだろうか。色彩も独創的だ。点の密度が異なっているのが面白い。21年3月に個展があるらしく、とても楽しみにしている。
ジーノ・セヴェリー二(1883〜1966)「金管奏者(路上演奏者)」(C.1916)
イタリアの画家セヴェリー二。未来派運動の中心人物でありながら、キュビズムにいちはやく取り組んだという。画面左下には点描も用いられている。物凄くキャッチーなキャラクターと色味に魅了される。
古賀春江(1895〜1933)「二階より」(1922)
構図がとても映画的で好み。画面内の窓から見える景色がとても良い。
ポストカード買えばよかった。西洋画のモチーフや構図を日本の風景で描いている点が味わい深い。紅茶じゃなくてお茶なんだよな。良い。港の潮の匂いを感じる。
髙島野十郎(1890〜1975)「ベニスの昼」(C.1930~33)
これはとても小さい絵だった。ベニスの昼はこんなにもエモーショナルなんだろうか。夕方のように見えるが、沈みかけた太陽なのか曇り空なのか。ベニスにも行ってみたい。
アーティゾン美術館には2回目の訪問であったが、とてもボリュームのある展覧会で大満足。モネ展も楽しみである。