終電とアルコール

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最終列車は25時/Lamp

 

遅くまで残ってたメンバーで飲みに行った。

話したかった先輩と話せて楽しかったが終電を逃しタクシーで帰宅。痛手。

痛手とは思いつつ、タクシーが高いのか安いのかはその時のシチュエーションによると思う。今すぐ帰りたければ安いし朝でもいいなら高い。とはいえ朝まだ飲んで時間を潰してよかった試しなどあるだろうか。

一刻も早く自宅のベッドに横たわることに勝ることなどない。

それの対価として深夜料金のタクシー代などケチる年齢でもないのだ。

ラーメンが食べたいと思いつつ、空腹を抱えて横たわる。

あぁ最終列車が25時まであればなあ。

終電とアルコールは現代人の普遍のテーマなのかもしれない。

とても素敵なこと

今日は忙しかった。22時過ぎまで働いた。

進んだような進まなかったような。

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キッチンオリジンで新潟ソースカツ丼を買った。

美味しくなくはなかったけれど新潟でいつの日か食べた濃いソースヒタヒタのカツ丼が食べたい。

夕飯を食べながら録画した『大奥』シーズン2第2話を観た。御台様が素晴らしい人間だった。源内も好きだ。観終わって友達と感想を話して楽しかった。原作漫画を読みたくなった。

 

JAIHOで『とても素敵なこと-初恋のフェアリーテール-』を観た。クィアの少年の物語。

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冒頭で授業から抜け出して走り出す瞬間に流れる音楽。この瞬間心を掴まれ仕事も家事もその他やらないと行けないことも全て忘れて夢中で観た。

ママ・キャス「It's Getting Better」

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画面の色使いによってその人、場所の状況を表現するスタイルが映像表現としても鮮やかで面白く、これぞ映画だと思う。

 

もう2時半か。就寝。

150円ビールとパターンと

久しぶりに在宅…と思っていたら急遽会社でやらないと行けない仕事が発生しバタバタ。

ドトールで買ったサンドイッチを無心で食べながら仕事をした。いぶりがっこ味と書いてあったが入ってたか?味わう余裕もなかったことが悲しい。

担当変更の連絡を入れたら取引先から丁寧な挨拶をもらい少し嬉しかった。人を褒めたり思っていることを伝えるのって大事だな。

 

夕飯はしんぱち食堂で銀ヒラスの照り焼きと150円ビールを食らう。

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ヒラスとは何かわからず調べたところ「スズキ目イボダイ科の白身魚」とのこと…イマイチわからなかったが美味しかった。ここは仕事終わりに1杯飲みたいときの黄金ルートである。

 

今日は何とか映画が観たくて21時からインド映画の『パターン』を観た。

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最近知り合った人におすすめされて何とか公開中に観ることができた。3時間近くあるアクション映画だが飽きることなくあっという間にエンディングを迎えた。

ジョン・ウィック』よりも体感時間は短かったように思う。(主人公が長髪なのはキアヌ意識?)それはヒロインのディーピカー・パードゥコーンの魅力と、インド映画ならではの笑っちゃうような超絶アクションが求心力となっている作品だからだと思う。主人公、敵の動機もとても納得がいくし大満足であった。そして今年公開の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』と全く、本当に全く同じ列車シーンがあり驚いた。2019年にインド公開のため真似して作ったわけではないはず。元ネタがあるのか?いやはや面白い。

さらに驚いたのが前述のヒロイン、何と37歳。

インド映画界の大大スターらしい。圧倒的な存在感にも納得。惚れてしまった。

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インド映画を見ている間に来年1月にあるライブの曲決めがグループLINEで行われていた。慌ててたまったメッセージを読み音源を聴く。もっと映画の余韻を感じたかったが仕方がない。練習たくさんしないとなあ。2:20、就寝。

文字を書くこと。読むこと。

2023年10月10日(火)

連休明けの火曜日。すぐにやらないといけない仕事があり9時に会社に行った。

バタバタしているうちに14時になり、いつものお店でハンバーグカレーを食べた。

ここのカレーは独特の味で、スパイスの辛さではなく唐辛子によって辛味が足されている。この物理的な辛さに中毒性があり、二週に一度は食べていると思う。

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食後のコーヒーを飲みながら「ユリイカ A24とアメリカ映画の現在」を読み進めた。

6月に買ってからこうして昼休憩に少しずつ読み進めている。

三宅唱の「ものがたりのよみがえり」と金子由里奈の「さざなみと幽霊」があまりに良い文章で鳥肌が止まらなかった。二人とも映画監督であるが故、その文章には映画愛が迸っていた。うんうんと頷きながら読みつつ、最近はこんな気持ちで映画を観れているかなと、つまらない社会人みたいなことを考えている自分もいた。

というのも、まだ今月は1回しか映画館に行っていない。観たのは『ジョン・ウィックコンセクエンス』。その前は3週間も前に観た『グランツーリスモ』だ。正月休みに帰省している間に映画が観れないだけで身体がムズムズしてくる自分にとってこれはかなりの異常事態である。仕事が忙しくても合間を縫ってレイトショーを観ることで正気を保って来たというのに。心と懐に余裕がないのが原因だろう。

 

家に着くなりビールを飲みながら窓を開けて、ふぅと息をする。

コンビニで買った夕飯を食べながら帰宅中に届いたメールを打ち返す。

12時間近く働いているのに出口が見えない。

 

今週末は久しぶりに学友と会う。展覧会に行き近況を語りコーヒーを飲む。夢を語り酒を飲み下世話な話も少しする。そんな休日を定期的に過ごせる友達の存在は有難い。

彼はもう9ヶ月も日記を書いているらしい。全部を読んでいるわけでは到底ないが、たまにふと思い出したときにこっそり彼の日記を読んでいる。生活が垣間見えて面白い。

今日はタバコを吸いながらここ一ヶ月くらいの日記を読んだ。彼と話したいことがいくつか浮かんだ。自分と同じことを考えていたり違ったり。早く会って話したくなった。

そしていくつか読んでいるうちに自分もすごく文章を書きたくなった。

三日坊主になることは目に見えているが、思い立った時だけでも自分の気持ちを文字に起こしてみようかなと思う。とりわけ心に余裕がない今だからこそ。(たった1000文字書くだけでも時間を時間を使うんだな)

赤羽シティ・オブ・マインド#2

5月1日。

仕事の合間、一本吸いに行こうと路地裏を歩く。

この辺りは一軒家が多く、夕飯時はいつも美味しそうな匂いがする。

庭に水やりをしたり、息子を見送る母親の姿があったり生活を感じさせる光景が、国道122号線から一本入ったところにある。

 

今日はカリフォルニアを感じさせる洗濯洗剤の匂いがした。

赤羽シティ・オブ・マインド

赤羽に引っ越してきて5週間が経った。

優柔不断な自分にとって異例のスピードで決めた引っ越し先。たった一軒の内見で決めたのは何か新しい刺激や変化があると思ったからだと思う。

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埼京線のホームから改札までの人の波にも徐々に乗れるようになってきた。

 

精神も身体も落ち着いてきた今日。

仕事もぽかっと空いてほぼ定時で在宅勤務を終えた。

21時10分からの映画までの間、軽く1人飲みでもしようと駅前のまるよしまで歩いた。

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生中と味噌じゃが、串はもつのしろと鶏皮、長ネギ。

塩で頼んだら味噌とカラシを付けるスタイルでこの味噌との相性が非常に良かった。

周りの先輩たちは皆どこのチームでもない野球帽を被り、少し斜め上を眺めながら煮込み小を赤星で流し込んでいた。

彼らはどんな一日を過ごし、何を考えているんだろうか。

 

まだこの街の空気に溶け込めていない自分がいた。

後一品くらい食べたい気持ちを抑え新宿に向かう。

 

『イニシェリン島の精霊』と私の逃避行

『イニシェリン島の精霊』を観た。※ネタバレあり

フランシス・マクドーマンド監督の新作として楽しみにしていた本作。

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本作は中年男性の「次したら絶好やから!」的な小学生のような喧嘩を描く作品である。というのは表面的で、この喧嘩・この二人が象徴するものは「内戦」と「愛」であることは明白だ。

 

昨日まで仲が良かった二人が些細な行き違いをきっかけに暴力にまで発展するというシナリオは明らかに内戦を連想させ、時事的な側面ではウクライナとロシアの戦争のことも想起させる。

国際的に賞レースで本作が支持されているのもこの内戦を巡る話を寓話的に個人に置き換え普遍性を持たせた作品であることが大きいだろう。

 

また劇中でも間接的に指摘されるようにコラムはマードックのことを愛しており、それはこの時代・この場所では言えないこと事であるのは想像に難くない。

何度も慈愛に満ちた目でマードックを見つめるコラムの表情、そして突き放しても愛してしまったが故に突き放しきれず自らを傷付ける彼の行動を観客だけが俯瞰した目で見つめるのだ。

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今まさに語るべき主題をこの幻想的な風景のもとで作り上げた『イニシェリン島の精霊』が傑作中の傑作であることは私が書くまでのことでもない。

しかしこの映画を観て、私はあることを思い出した。目を背けて来たこと、自分でも言語化が出来ていないこの感情を幾ばくか書いてみたい。

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私はマードックと同じように突然関係を立ったことがある。それも二度。

一回目は二年ほど働いていたバイト先。

留学から帰って来てから一度も挨拶もせずに辞めた。同僚からの連絡にも返さず、バイトリーダーにだけなんだか「もうシフト入らない」といった曖昧なことを伝えた気がする。

彼女はこんな私に「ダメなバイトリーダーでごめんなさい」と言った。全くもって彼女が悪いわけではない。みんな優しくしてくれて「待ってるぞ」と送り出してくれたのに。

ハッキリと物を言うのが苦手な私は、このまま「辞めます」と言わないで辞められるならそれでいいやくらいの気持ちだったのだと思う。

 

そして二回目はついこの間、仲良くしていた女友達からのLINEに返信するのを辞めた。私の思い違いでなければ付き合う一歩手前な感じすらあったのに。

いやだからこそこれ以上仲良くなったら困ると思って突然返信を辞めた。

自分でも最低だと思うしもっと色んなやり方があったと思うのだがその時の私は返信することが出来なかった。今思えばやんわりフェードアウトすることもできたはずなのに。

 

この映画を観てからというもの、私がしてきたこの二つの「拒絶」「無視」が頭から離れない。

少し心臓がキュッとして後ろめたい気持ちになる。

今も下唇を噛みながらこの文章を書いている。

 

勿論謝ろうかと何度も思った。しかし向こうが忘れている頃にふと現れても嫌な思いをさせるだけだとも思いいつも踏みとどまる。

 

恋愛においても、バイトや人間関係においても期限が決まっている方が上手くやれる気がする。それは逃げだし甘えだしこの先の人生そんな態度では絶対にダメだ。同じことを繰り返してまた人を傷つけてしまう。

 

この映画を観て、無視される側の気持ちを味わい、正面から人と向き合える人になりたいと思った。

同じことをもう繰り返さないために。

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追記

『エンパイア・オブ・ライト』を観た。

この映画も素晴らしい作品だったがこの作品は自分の人生に向き合う映画だった。

まさに今私が観るべき映画であり、この先何度も観返すだろう。この映画とともに大人になっていかなければと強く思う。