東京で暮らすということ

東京で暮らすということ、夏に26歳になりここでの暮らしも7年目?!になりました。

今年は初めて居を移し、新天地での生活を始めました。

そこで考えたのが、いつまで東京で暮らすのか、いつまで一人で暮らすのか、そんなことです。

転職も結婚も同棲も何にも考えちゃあいないけれど、どれもいつかするのかなと思っていました。

 

さて26歳になり、アラサーと言われても25の時よりは受け入れざるを得ない感もあり、30まであと4年、だけれどもまだ新卒2年目という中々どうしたものかと思ったわけです。

そうは言ってもスキルもなければ貯金もライフプランない。ここではビジネス書のような話をするつもりはさらさらないのでご安心を。

とりあえずこのまま何もせず暮らすのはやめたいので、東京で暮らしているからこそできることをしようと思い立ったのです。

 

とは言っても急に新しいことを始める体力も気力もなく、観たいと思っていた映画の舞台挨拶に行くことにしました。

トークショーや舞台挨拶付きの上映は10回以上は行っていて自分にとって新しいことではなかったのですが、これが結果として最初の一歩になったのです。

 

『欲しがり奈々ちゃん〜ひとくち、ちょうだい〜」という城定監督のピンク映画の舞台挨拶に行きまして、主演の架乃ゆらさんと守屋文雄さんがいらっしゃってとても面白いお話をしてくれました。

パンフレットを購入して満たされた気持ちで階段を上がると、控え室からちょうど出てきた架乃ゆらさんがいるじゃありませんか!なんという、目の前にさっきまでスクリーンに写っていた女優さんがいるという奇跡。突然のことに「映画よかったです!パンフレット買いました!」としか言えなかったのですが、とても優しく、可愛く、完全に心を掴まれたのでありました。

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「扉を閉めた女教師」の舞台挨拶 山岸逢花さんと共に

このとても幸せな一夜を経て気づいたのは、本物というリアリティ、現実としての強度の圧倒的高さです。

現実があってこそのフィクションだということは重々承知ですが、映画読書絵画とフィクションの世界にどっぷり浸かった自分にとってはフィクションに端を発して生まれたリアルが、こんなにも心を掴むのかと、目から鱗のような感覚を覚えました。

ようし、それじゃあリアルを生きてみようかと思いたったわけです。

 

つづく